こんにちは。ニクです。
ニクが敬愛する投資の世界に君臨する偉人たちを掘り下げてみようと思います。
今回は、バリュー投資の父「ベンジャミン・グレアム」人生編です。
画像を無断使用できないため、本の表紙で申し訳ないですが、上のお方がベンジャミン・グレアム氏です(^^)/
あのウォーレン・バフェットが師と仰いだことでも有名ですね。
さて、彼の人生を見ていきましょう。
ベンジャミン・グレアムのプロフィール
名前:ベンジャミン・グレアム(Benjamin Graham)
国籍:アメリカ合衆国
誕生日:1894年5月8日
職業:経済学者、投資家
愛称:「バリュー投資の父」「ウォール・ストリートの最長老」

変遷
0歳:ロンドンにて、ベンジャミン・グロースバウムとして生まれる
1歳:アメリカに移住
9歳:父親が他界
13歳:母親が株で経済破綻
20歳:コロンビア大学卒業後、ウォール街で勤務
32歳:投資会社グレアム・ニューマン社を設立
34歳:コロンビア大学で教鞭を取る
35歳:世界恐慌で経済的にピンチを迎える
40歳:デヴィッド・ドッドとの共著『証券分析』を出版
55歳:『賢明なる投資家』を出版
62歳:グレアム・ニューマン社が解散
引退以降:UCLAの経営大学院教授、ニューヨーク金融協会理事、証券アナリストセミナー評議員
82歳:逝去



グレアムが経験した経済破綻
グレアムは裸一貫から億万長者に成りあがりましたが、それまでには二度もの経済破綻を経験しました。その一つは1929~1933年まで続く世界恐慌です。
経済破綻した後、コロンビア大学の夜間クラスを受け持ちながら、同校の教授仲間であったデヴィッド・ドッドと健全な投資法を記した「証券分析」を出版することになるのです。
「証券分析」が出版された時、ニューヨーク・タイムズのルイス・リッチは「学問としての探求と実践的な洞察が融合し、密度が濃く、細かいところまで隙の無い称賛すべき著作である。この本に影響を受ければ、投資家は市場ではなく、証券について考えるようになるだろう」と評しました。
投機を否定する姿勢
ベンジャミン・グレアムは「賢明なる投資家」の中で投資を以下のように定義しています。
「投資とは詳細な分析に基づいて、元本の安全性を守りつつ適正な収益を得るような行動を指す」そして、「この原則を満たさない行為を投機と呼ぶ」
端的にいえば、財務分析を徹底的に行い、実態価値よりも大幅に安いお買い得な銘柄を見つける手法です。それ以外は投機と分類していますね(^^)/



究極の投資理論「バリュー投資」
不況による経済破綻を経験したグレアムはどんな状況になっても資産を大きく減らさないための投資法を確立することになります。
それが「バリュー投資」です。
バリュー投資とはその名の通り、「投資対象とする株式の本来価値はどの程度が妥当か」を考えることにあります。
彼の言葉で言うと下記のようになります。
- 正味流動資産のみを考えた簿価よりも大幅に安い価格で買える株式
- 「スリム化された」資産価値の2/3以下の価格
「正味流動資産」という言葉が出てきましたが、求め方は以下です。
正味流動資産=現金及び預金+受取手形及び売掛金+有価証券+投資有価証券-(流動資産の貸倒引当金-固定資産の貸倒引当金+負債合計)
スリム化された資産価値=正味流動資産となりますので、以下のように投資価格を導き出していたことが分かりますね。
投資すべき価格=正味流動資産×2/3 > 時価総額
グレアムの絶対的ルール
一つ目は「負けないこと」。二つ目は「一つ目のルールを忘れないこと」です。
人間心理は高いリターンを求めてリスクを取りがちです。しかしリスクを取ることの危険を身をもって知っていたグレアムならではのルールです。
このルールはウォーレン・バフェットに投資の格言として受け継がれていきます。
「先のことはわからない。それゆえに、先のことを予想するのはやめるべきだ」 という言葉は今分かるその株式の情報をきちんと精査すべきという彼の想いが込められているように思えます。
サヤ取りの買いポジション用として利用できる証券会社。くりっく365なので安定して買い保有時のスワップ金利が高いんです。
コメント