投資偉人伝「ジョージ・ソロス」人生編

こんにちは。ニクです。

ニクが敬愛する投資の世界に君臨する偉人たちを掘り下げてみようと思います。
今回は、イングランド銀行を潰した男「ジョージ・ソロス」人生編です。

目次

ジョージ・ソロスのプロフィール

名前:ジョージ・ソロス(George Soros)
国籍:ハンガリー王国・ブダペスト / ハンガリー / アメリカ合衆国
誕生日:1930年8月12日
職業:投資家、評論家、慈善家
資産:80億ドル
愛称:「イングランド銀行を潰した男」「ヘッジファンドの帝王」

ニク
ソロスはハンガリーブダペスト生まれのハンガリー系ユダヤ人。ジョージ・ソロスの名言「まず生き残れ、儲けるのはそれからだ。」はニクの大好きな言葉の一つです。

ジョージ・ソロスの映像資料

20世紀を代表する100人を追ったこの番組でジョージ・ソロスの人生を振り返ることができます。生い立ちから現在まで波瀾万丈な人生です。

波乱の幼少期

1930年ハンガリーのブタペストで生まれ。裕福なユダヤ系弁護士の家庭に育ちますが、第二次世界大戦により母国がナチスに占領されるという時代でした。

当時のソロスは14歳。ソロスをナチスから逃すため、父親が偽の身分証明書を作り役人の養子となります。こうやって非ユダヤ系となったソロスは、同胞であるユダヤ人の財産を没収するという仕事を育ての父とともに行うのです。

ジム・ロジャースとの出会いと別れ

ウォール街の銀行Arnhold & S. Bleichroederで見習いアナリストとしてのキャリアをスタートさせ、この時にジム・ロジャースと運命的な出会いをします。

二人は意気投合し、クォンタム・ファンドの前身となるソロスファンドを1969年に立ち上げます。ソロスが知識を活かして投資を行い、ロジャースが助言を行うという関係性でした。

しかし、10年ほど続いた蜜月の関係も1980年に終わりが訪れます。
ロジャースが1980年にソロスファンドを去ると、翌年大きな損失を出し、運用資金を4億ドルから2億ドルと半分まで減らしてしまいます。

これまで驚異的な利回りを上げていたソロスファンドは、この年マイナス22%の運用結果を出しています。

ポンド危機で世界的に有名となる

1992年のイギリスは欧州為替相場メカニズム(ERM)というヨーロッパの為替レートが大きく変動しない仕組みに参加していました。

ニク
ERMとは欧州為替相場の変動を抑制し、通貨の安定性を確つために、欧州通貨制度で採用された為替相場制度で、加盟国は2カ国間の為替レートの変動幅を当初レートの±2.25%に押さえる仕組みです。

しかし、当時のイギリスは深刻な不況下にありました。ERMにより、本来の価値より非常に高い価格で取引されていたのです。
そこに目を付けたのが「市場は常に間違っている」という考えを持つジョージ・ソロス。

狙いを定めて一気に100億ポンドを売るという勝負に出ました。
彼に続いて投資家たちがポンドを売り、ポンド売りが続くという結果となります。

イギリス政府は対応策として、金利の引き上げを行いますがこの流れは止められず、「イギリス銀行を潰した男」という異名を取ることになるのです。

イギリスで「ブラックウェンズデー」と呼ばれる1992年9月16日 、たったわずか一日でソロスは10億ドルの儲けを出します。

アジア通貨危機でもソロスが台頭

タイバーツの急落から始まる1997年「アジア通貨危機」においてもソロスは巨額の利益を出します。

当時アジア諸国の多くは、為替レートが固定されるドルペッグ制を採用していました。
タイバーツが課題に評価されていると感じたソロスは、巨額の資金を投じてタイバーツを空売りするのです。

急落に対して強気だったタイの首相チャワリットもタイバーツを買い支えることが出来ず、これまでのバーツの変動なしの為替から変動制へ移行することになりました。

これに伴い、24.5B/$だったバーツ通貨は、半年後には50B/$、翌年には207.31B/$まで下落します。

2011年の引退そして復活

2011年7月に「ソロス・ファンド・マネジメント」の投資家に手紙が届きます。手紙には「40年にわたる投資に感謝したい。あなたの判断が十分報われたと思っていただけると信じています」と書かれていました。

ファンドはソロス一族の資金だけを運用するものに変わり、投資家のお金は全額返還されました。日々の運営には携わらないと断言した事実上の引退宣言となりました。

それでソロスの伝説も終わったか…に見えました。

引退後は慈善家として活動していましたが、我慢ならなくなったのか2016年85歳にして復活。
突如、米国株の空売りを開始します。トランプ相場で20%以上も上昇をした株価で巨額の損失を出したとみられていますが、イギリスのEU離脱決定で大儲けしたともいわれています。

衰えを知らない巨人の動向に今後も注目したいと思います。

ニク
ソロスといえば、「経済危機を作る男」。現在はアメリカの極左団体や人権団体、政治家に資金提供をしており、反トランプデモの影の仕掛け人ともいわれています。人によっては悪魔、一方ではロビンフッドと言われるなど評価が真っ二つに分かれるところもソロスの面白さです。
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